ホーチミン市 仮設住宅・老朽化した住宅の撤去プログラムを完了
(VOVWORLD) -ホーチミン市はこのたび、市内の貧困世帯、貧困ラインに近い世帯、および困難な状況にある住民に、住宅323戸の建設、および老朽化した住宅の修繕を完了し、その事業総費は2338億ドン(約96万米ドル)にのぼっています。
ホーチミン市の「仮設住宅・老朽住宅の撤去プログラム」に大きく貢献してきた個人や団体に表彰状を授与する· |
この成果により、同市は「仮設住宅・老朽住宅の撤去プログラム」の目標の100%を達成し、持続可能な貧困削減における市民と地元行政府の強い連携が改めて示されました。
20日、ホーチミン市で開催された同プログラムの総括式典で、ホーチミン市のベトナム祖国戦線委員会は、多くの官公庁、団体、個人、企業からの支援が寄せられたことを知らせました。これまで、祖国戦線委員会は、対象となる323戸の住宅すべての修繕を完了しています。
さらに、ホーチミン市、およびトゥードゥック市で、地域資源を動員し、貧困世帯や困難を抱える住民に、899戸の住宅の建設・修繕を支援しており、総費用は4480億ドン(約190万米ドル)に達しています。
フーニュアン区祖国戦線委員会のダン・ティ・リー副委員長は、「このプログラムを通じて、多くの貧困世帯が清潔で快適な新しい住居に住めるようになり、安定した生活を手に入れることができました」と述べ、次のように語りました。
(テープ)
「フーニュアン区では、企業関係者が直接現地に赴いて住宅の状況を視察し、対象世帯への直接支援を行うなど、実効性の高いモデルが実施されています。また、ベトナム祖国戦線と各行政機関が連携し、支援を受ける住民に対し、法的手続き面で最大限のサポートを提供しています。たとえば、建築許可の取得を通常よりも迅速に行ったり、建築設計図面の作成費用を免除するよう文書で要請するなど、住民が安心して住宅の建設・修繕を進められる環境が整えられています」
支援を受けた住民からは、多くの感謝の声が寄せられています。ホーチミン市第8区に居住するホー・ゴック・フンさんは、次のように語りました。
(テープ)
「こんなに立派な家に修繕していただいて、本当に幸せです。以前のような湿気や不快感もなく、快適に暮らせるようになりました。本当に感謝しています」
同じく第8区のチエム・ロイ・ホンさんも、かつての生活の厳しさを振り返りながら、支援への感謝の意を次のように述べました。
(テープ)
「以前の家はひどく老朽化していて、大雨が降ると雨漏りで眠れず、水浸しで、何度も水をかき出していました。今回の支援で家が修繕され、やっとレンガ造りの家で安心して眠れるようになりました。本当にうれしいです」
なお、今回の取り組みに関連し、ホーチミン市人民委員会は2025年度予算から、仮設住宅・老朽化した住宅の撤去政策を全国規模で拡大するため、南部カマウ省、ベンチェ省、中部高原地帯テイグエン地方のコントゥム省、北部山岳地帯ラオカイ省合わせて4省に支援資金を配分することを決定しました。